2011年 03月 28日
日本馬がドバイワールドカップ初制覇! |
「こんなときに競馬なんて・・・・・・・」
誰もがそう思っても不思議ではない状況だと思います。
でも、それでも、ライブリマウントから足かけ15年、世界最高峰のレースへの挑戦を続けながらそのすべてが跳ね返されてきた歴史を見てきた者としては、待ちに待った歓喜の瞬間でした。
冒頭の言葉を胸に秘めながらも、喪章を着けて「日本のために」と悲壮な決意で挑んだ日本陣営。
「他馬が行くなら番手でも」と言っていた藤田が果敢にハナを切り、誰もが予想だにしなかった最後方追走から向正面で2番手まで押し上げたミルコの決断からは、覚悟を決めた者だけが持つ極限の強さと美しさを感じました。
最後の直線はもうほんと祈るような気持ちだったのですが、現地で日本で応援していたすべての人と、この日が誕生日だった天国のホクトベガが背中を押してくれたんじゃないかと思います。
そして、2着に敗れた藤田の弾けるような笑顔と馬上インタビューで涙を流したミルコの姿から、彼らがどれほど日本のことを思っていたかが伝わってきました。
被災された多くの方は、おそらくこのレースを見ることができなかったと思います。
でも、たとえ映像を見れなかったとしても、競馬を愛する人にとって「ヴィクトワールピサ、ドバイワールドカップ優勝」のわずか1行がどれだけ勇気と希望を与えるかは想像に難くありません。
日本の競馬を紡いできたすべての人々に、おめでとう。
そして、ありがとう。
by italiaya
| 2011-03-28 17:47
| 競馬