2011年 09月 12日
杉山太一くんへ |
NYの追悼式典で亡父に「ありがとう」 13歳の杉山太一さん
初めまして。
もう、中学生になったんだね。
僕は君に会ったことがなくて、今回のニュースで初めて君の顔を見たんだけど、本当にお父さんによく似ているね。
君が生まれたとき、お父さんは1人でペルージャにいて、君の誕生を心から喜んでいて、お母さんが送ってくれた君の写真を大切に大切にいつも持ち歩いていて、日本に帰って君に会いたいって毎日のように言ってました。
僕達日本人の友達にも、イタリア人の大家さんにも君の写真を見せてくれて、本当に嬉しそうでした。
きっと君が知らないお父さんの思い出を、もし出会うことがあったら直接話したいと思ってたけど、なかなか難しそうなので10年を機にこんなところに書いてみます。
いつか、目にしてもらえると嬉しいな。
僕にとって9.11はあの悲惨な光景を思い出す日ではなくて、君達家族のこと、君のお父さんとペルージャで飲みながらサッカーの話をしたこと、そして平和と命の尊さをあらためて思う日です。
テロも、戦争も、殺人も、震災も、津波も、交通事故も、失った命の重さは同じだし、大切な人を失った悲しみや自分の無力さと向き合わなければならないことに違いはないと思うから。
この世界が、誰もが相手のことを思いやる、愛と平和に満ちあふれた世界になることを願っています。
素敵なスピーチを、ありがとう。
天に昇った命、地に舞い降りた命 「9・11」で逝った夫へ、残された子供達へ
by italiaya
| 2011-09-12 20:39
| ecc.