2011年 10月 15日
絵画を見る距離 |
ワシントンナショナルギャラリー展で僕が1番会いたかった作品です。
僕は1つ1つの作品を時間をかけて丁寧に見ていくとうよりは、気に入った作品や好きな作品を長い時間見ているタイプです。
で、この日もこの日傘の女をず~~~っと見ていました。
列をなすお客さんの多くは柵越しに覗きん込んだりして出来るだけ絵に近づこうとしていましたが、僕は逆にちょっと離れて見ているのが好きです。
2m強離れた、通行人の邪魔にならないところから見ていると、もちろん絵と僕の間には他のお客さんが通る訳なんですけど、ときどきその列が途切れて絵と僕だけの世界になる瞬間があるんです。
その瞬間がたまらなく好きなんですけど、やっぱ僕ってヘンですかね?(笑)
風の音とか空気の温度とか芝の香りとか、それは僕がいつかどこかで体験したものと重なってるだけなのかもしれないけど、なんかこうモネが見ていた景色が僕にも感じられるような気がして・・・・
そもそも、画家はどれぐらいの距離から見てもらうことをイメージして描いているんでしょうね~?
見ている対象は別として、絵を描いているときは自分の腕と筆の長さな訳じゃないですか。
絵の大きさや納める場所によって違いはあると思いますけど、依頼を受けた作品に関しては納める場所ありきでしょうから、飾られる場所とか高さとか、見られる距離とか意識してるんじゃないかと思うんですけどどうでしょう?
ちなみに日傘の女はこの2m強ぐらいの距離が1番立体的に感じられました。
あ
そうだ。
油絵って立体なんだ。
だから印刷や映像と実物では受ける印象が違うんだ。
それを感じたくて僕は美術館に足を運ぶんだ。
この作品を、実際に目にすることが出来たことに心から感謝です。
by italiaya
| 2011-10-15 23:10
| 芸術