2013年 07月 05日
奇跡のクラークコレクション ~ルノワールとフランス絵画の傑作~ |
ただいま兵庫県立美術館で開催中の「奇跡のクラークコレクション ~ルノワールとフランス絵画の傑作~」展を見てきました。
ありがたいことに金曜の夜は20時までやってくれていましたので、1枚1枚の名画をほぼひとり占めできるという贅沢な環境の中でゆっくりと楽しみました。
ほんと、5月に上野で見たラファエロのあの酔いそうなまでの人の波とかなんだったんだろ、と思うぐらい静かに時が刻まれていきました。
金曜の夜に美術館、お薦めです。

好きな画家はミレー、モネ、ルノワール、フェルメールな僕にとって元々バルビゾン派や印象派は、どストライクでして、「ルノワールを中心にその時代の画家たちの作品が見れるんだろな。(神戸の街の中心の看板広告に描かれている)『うちわを持つ少女』は前に京都かどっかで見たっけな~。」ぐらいの浅い予備知識で訪れたのですが、しかし。
ごくごく稀にしかないんですが、
「なにも知らないまま出会った作品を前にして、魅入られたように動けなくなる」
ことがあります。
この絵はがきのモネの『小川のガチョウ』の前に立ったとき、なんか吸い込まれるような感覚に陥って鳥肌が立ってしばらくその場を動けませんでした。
この感覚は、覚えている限りではもう何年も前に神戸でフェルメールの『絵画芸術』を見たとき以来だと思います。
当たり前ですけど、絵はがきと実物ではまったくの別物です。
僕はこの絵はがきを見て、あの日の感覚の記憶を辿っているだけです。
この作品に会うために、また金曜の夜に訪れたいと思います。
あと1回で済むかどうかは謎ですが。(笑)
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by italiaya
| 2013-07-05 19:06
| 芸術